生きもの部会では、6月12日(土曜日)に、星と森と絵本の家で、森のおはなし会を開催しました。講師は濱野周泰先生。
今回のテーマは「雨の日の森」
梅雨の時期に合わせた内容でした。
森の中に降る雨は、最初に樹木の上の方にかかります。少しの雨だけだと、その葉の上で蒸発してしまいます。
たくさん雨が降ったときに木を伝って地面へと落ちる落ち方は木の種類によって違う、というおはなしでした。
①水の多い環境が好きで、樹木自身の根元に水を誘導する木(例:ケヤキなど)と、
②水の多い環境があまり得意ではなく、葉を蓑のように使って木の外側へ水を排除する木(例:ビワなど)とがあります。
①は枝を伝って幹に水を集める樹形をしていて、幹に流れを作ります。この流れを「樹幹流」といいます。
木の種類によって葉の表側の水のはじき方(撥水性)が違う、ということを実験して楽しみました。水をかけるとコロコロとはじく様子に、子どもたちは大興奮!
また、葉の裏側は、どの樹種も撥水性が強いのですが、葉の裏側には光合成や呼吸でガス交換するための大切な「気孔」があり、気孔が水で塞がれてはいけないから、と教わりました。
生きもの部会がお送りする、森のおはなし会は毎月第二土曜日の午後2時からです。
(7月12日(土)は「アリジゴクの秘密」を取り上げます(雨天時は中止)。8月はお休みです。詳しくは星と森と絵本の家のHPでご確認ください。https://www.city.mitaka.lg.jp/ehon/)