サクラサク! 市内のソメイヨシノ高齢木

今年は桜の開花が早く、3月14日には気象庁の開花宣言が出されました。20日に市内のソメイヨシノ高齢木(およそ60年以上経過している木)の様子をみてきましたのでご紹介します。既にこの枝は満開に近い感じですね。今年は木により(環境により?)かなり開花の進行が異なるようです。

1枚目は三鷹台児童公園のものです。

この木は2000年ころまではかなり立派な木でしたが、太い古枝がどんどん傷みはじめ、やむなく枝を除去してきました。その際、下の方に生えてきた胴吹き枝を活かし、一段下に復活させてきました。2004年に根の呼吸を助けるために、竹筒に穴を開けたものを縦に入れ、堆肥を入れるなどの養生を行いました。その後、若い枝が順調に育ち、今も花は見事に咲いています。しかしながら、主幹の地際にも腐朽菌ベッコウダケが生えているのでいつまで持たすことができるか、というところです。推定樹齢は80年以上と思われます。今年は既に満開に近い状況です。

三鷹台児童公園のソメイヨシノ、2023.3.20のようす。

こちらは2004.4のようすです。このころは花が一段上に咲き、見事な木でしたが、枯れ枝がめだってきてしまいました。

こちらは仙川公園の入り口付近のソメイヨシノ大木です。こちらも樹齢80年以上と思われます。周囲に支障となるものがなく、無理な剪定をおこなっていないので毎年見事な花を咲かせてくれます。

こちらは牟礼さくら児童遊園のシンボルツリーとなっているソメイヨシノです。こちらも見事な枝ぶりですが、3年前に主幹にベッコウダケが発生し、幹の内部の腐朽による倒木が心配されています。2021年に機械診断をおこないましたが、今後も注意深く見守る必要があります。この日は新しいランドセルを背負った子どもたちが桜をバックに記念撮影していました。

 

 

どの木もこの写真のように根本に腐朽菌が入り、キノコが発生しています。ソメイヨシノは、接ぎ木によって増やされているクローンで、同じ性質を受け継いでいます。成長が早く、若木のうちから見事な花を咲かせますが、いわば寿命も早いと言われています。

三鷹台児童公園や丸池公園にはソメイヨシノとともに、寿命のとても長いと言われているエドヒガンを植えています。(写真は三鷹台児童公園のエドヒガン)

ソメイヨシノには、このエドヒガンとオオシマザクラ、それにヤマザクラの遺伝子が入っているそうです。

 

 

 

 

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