11月9日(木)神奈川県三浦市にある「小網代の森」で植物観察会を実施しました。
講師は樹木医・造園家の佐々木知幸先生です。
小網代の森は三浦半島の先端にあり、森の中央にある「浦の川」の集水域として、森林、湿地、干潟、海までが続いて残され、様々な動植物が息づく貴重な自然のある場所です。
シダ類 メナモミ
アジアンタム(日陰の岩場に生えていました) サネカズラ(ビナンカズラ)
この森はNPO法人小網代野外活動調整会議が管理をしてくださっており、観察の間にも保全活動を行うスタッフに遭遇しました。やぶのようになる草本類を整理して適度な日照を確保したり、水の流れを作り散策路周辺の整備をしてくださっていました。
だんだん谷を下っていくと湿地帯になりハンノキの群落、さらに下るとジャヤナギの群落、森が開けて葦やヨシ、ガマの地帯と景色が変わっていきます。
海辺の植物、ハマダイコンや初夏から咲くハマカンゾウも見ることができました。
森に住む希少種のアカテガニは岩の間にいます。
植物観察会としてはだいぶ遠出となってしまいましたが13人の参加者と多くの植物、樹木を見ることができました。佐々木先生は大陸のプレートから地形が出来上がっていくことやその地形による植物の違い、同じ場所でも日照や風、湿り気具合などの環境によりそこに住む植物の違いをおもしろくお話してくださり、楽しい時間を過ごすことができました。